勉強用の音楽か

勉強してるときはたいがい無音なんだけれど、最近GIZAのミュージシャンの音楽と一緒に勉強している。僕がもっている音源の範囲で、一言で言うと、楽曲のLRのそこここで縦横無尽に鳴り響く16ビートのなんだかわからないチキチキした金属のリズムの異常なアグレッシブさと、ノータリンの日記のような陳腐さはないのだが、やけに神秘的で抽象的で文脈崩壊でつまり意味不明な心の琴線にちっとも触れない詩と、本筋がなんなのかわからなくなるほど重厚なコーラスワークが三位一体となって僕を後押ししてくれるのだ。齋藤和義やかじバンドやnoteやThe Beatlesコーネリアスでは感動してしまうので駄目。こう言ってしまうと無音のほうがよっぽどましに感じるかもしれないし、まったく賞賛はしていないけれど、非常に助かっている、目覚まし時計のようなものである。何回聞いても、小松未歩はちっとも謎を解いていないのである。

謎/小松未歩