藤沢・鎌倉・江ノ電

連休中、湘南に行ってきた。サーフィンをしに行ったわけではない。
 新宿から藤沢市まで小田急ロマンスカー、大した景色ではないけどデパートで買った寿司をたべながら贅沢な気分。藤沢市は40万人都市で、そこそこ活気がある。駅間は歩道橋でごちゃごちゃしていて、四方をオーパ小田急デパート、さいか屋だったか商業ビルに囲まれている。どれも大したテナントは入っていないのだが、人はそれなりにいて、ゲームセンターなんかも一階のテナントにはいっていたり若者も多い。郊外は家だらけで、駅周辺はとにかくごちゃごちゃしていて見通しがわるく店が多く活気がある、神奈川県の都市の典型みたいだった。そういうのは割合好きだ。昼過ぎに法華ホテルにチェックインして、早速江ノ電に乗って、江ノ島に行ってみた。江ノ電は家家と近すぎて、街の横顔が良くみえてとても楽しい、よそ見をしていたら海になっていて驚いた。初めて行った江ノ島も騒ぐほどじゃないし、食べるものはすごい値段でビビるが、モロ観光地に民家があったり、猫愛好家のチラシがあったり、某宗教団体の政治団体のポスターがいっぱい貼ってあったり、景色も含めて結構見所はおおい。1時間くらい歩いてすっかり疲れてしまった。その足で鎌倉に向かった、駅の栄えていない方もなんか雰囲気があって良かった、この地域は妙に肉屋が多い。「炭焼豚」なるポスターを良く見かけた。夕方ころお腹がへったて、ちょっと狙っていた炉端焼きに入ってみたが残念一杯。炉端の3方がお客用で10人かけくら、残りは女将さんが陣取って、焼き物やってくれる、2坪ほどの小さい店、また今度のお楽しみ。良く歩いて疲れていたので、小町商店街の焼肉屋にふらっとはいったけど、当たり。お店の人もいい感じ。特選牛の盛り合わせ宮崎牛の「かいのみ」がすごくおいしかった、こういうのは一切れ一口食べれば十分。最近気がついたけど、信州牛は脂が旨くないしもたれるので食べない方が吉。値段も良心的。そのあと、その辺を散歩して、小田急系のスーパーマーケットに寄ってみた。品揃えがかなりいい、海沿いということもあって魚介が豊富。松本にも輸入食材のスーパーできないかな、地域の食のレベルが低いから無理そうだが。また江ノ電に30分ほどのって藤沢に帰った。土曜の夜なので人が出て賑やかでいい。
 翌朝は、いっちーと七里ヶ浜のパンケーキの店「bills」に行った。二人とも並んでまで食うなんてことはしないので、こういう人気のパンケーキ店は誘われないと行くことはないし、社会勉強だと思って連れて行ってもらうことにした。湘南の海岸はサーファーがサーフィンをしていた。もしかしたら生まれて初めてサーファーを見たかもしれない。なんかテレビで見る、背丈を越える波乗りがサーフィンだとおもっていたのでしょぼく感じた。みんなちゃんと順番待ちをしていて、こっからここは何々グループみたいになってるんやと。パンケーキの店は藤沢市在住のいっちーがあらかじめ整理券を取っていてくれたので30分ほどで入店できた。パンケーキとサンドイッチとホワイトオムレツとメレンゲの菓子とそれぞれ飲み物を注文した。今日はまだ寒い、案内されたテラス席でしかたなく凍えながら食べている人もいる、そこまでして食いたいかと思う。サンドイッチは普通においしかった、付け合わせのルッコラもおいしかった。つづいてホワイトオムレツ。ホワイトオムレツはまさにゴミだった。とにかく我々は完全に油断していた、お客は並んでるし値段もそこそこするので「まずい」ということを想定していなかった。なのでこのメレンゲのどら焼きの化け物に小エビが並べられパクチが添えられたクソまずいどうしようもい物体のカウンターパンチはすごく効いた。これを食物として認定するのは不可能であろう。そしてパンケーキがこれまた酷い。これを美味いなんていうやつらは全員嘘つきだし、舌がどうにかなっているだろう。まず、味がない。無味。バターも無味。メイプルシロップをかけなければ食べられたもんじゃない。んで、生地はべちゃべちゃ。もうどうにもならんまずさ。コーヒーもまずい。すごく勉強になりました、お会計がまた酷い。二度と行かないけどとても楽しかった、いっちーありがとう。このあとは大仏を見に行こうということで、長谷駅までとまた江ノ電に乗りに行ったが、なんか様子がおかしい、乗車率が120%を超えている。江ノ電が満員とうのはまったく想定していなかったのでショックだった。昨日なんかはほどよい感じで、行きも帰りも座れたし、ローカルで使われていていい感じだなと思っていたが、やはり連休の中日はこうなるのか。生活用として江ノ電を使っているひとは休みのたびにぱんぱんになってひどく嫌な思いをしているんじゃないだろうか。とにかく無理やり乗り込んで、無理やり乗り込むっていうのが自分の江ノ電のイメージと程遠いものだったので、すこし呆然とする。長谷寺の大仏はちっさくて可愛かった。中に入るのは行列だったのでぱす。鎌倉まではバスで行くことにした。道が狭く混んでいるので時間がかかったが、街が観察できてよかった、由比ヶ浜の辺りは小洒落たお店が多くてなんかにぎわっているかんじ。駅前から鶴岡八幡につづく商店街はぎゅうぎゅうで驚いた。昨日はいったのは夕方だったからか、きっと昼間はぎゅうぎゅうだったのだろう。目的は紅谷の「くるみっこ」、店のおねーちゃんが出っ歯で紅谷のりすみたいで可愛らしかった。この街は男も女も四角い顔した人が多い気がする、あと女性は大仏っぽいかおの人が多かった。整ったまるっぽい四角顔で目が大きい。まぁとにかく人が多い。どこの店も一杯。鎌万という八百屋兼魚屋にはいったが、ここはすごかった。とにかく安くて魚が新鮮。イワシ、アジ、金目、まぐろ、あと鮎、干物なんでも揃っていて最高。住みたいとおもった。由比ヶ浜の小洒落た店のあたりにいってみた、バスから見た感じは結構良さそうだったが行ってみると大したもんは売ってなかった。隣の芝は青く見えるものだ。昨日行った焼肉屋の近くに宮下くんに教えてもらったカフェがあったので行った、剛力さんみたいな可愛い店員さんを筆頭にみな感じがいいしコーヒーもとてもおいしかった。鎌倉はいい店にあたった。この街はいい人が多いのかもしれない、車の運転も荒くないし。とにかく活気のある街は楽しい、国内は活気を求めて旅をしよう。