洗車

自分は車をもっていないし、今後も持たない生活を目指している。でも、洗車はすきなほうだ。天候の悪い時ほど出動回数が増える道路パトロールカーはたいてい汚れている。このごろは雪と泥と塩化カルシウムで真っ黒だ。今日は天気がよく暖かかったので、地下の車庫でいつもせわになっているハイラックスサーフを洗車した。本当は表でやりたかったけど、水道がまだ閉じられていてできんかった。水とブラシだけの簡単な洗車でも、車は見違えるように綺麗になる。黄と赤と白の図々しいカラーリングが生える。完璧を目指すたいぷではない僕は、この落差に満足する。だから大して汚れていない車の洗車はごめんこうむる。

ハイラックスサーフはもう30万キロ近く走っているマニュアル車で、ぜんぜん力がない(かつては力があったのだろう)。乗鞍の山なんかは2速じゃないと上れないし、80kmだすと車体がガタガタ震え出す。ヘリコプターのような音をだして、それは苦しそうに走る。車ってのは古くなると表情が豊かになるらしい。