規制

長野市への引っ越しの前に、2日間だけ大阪に帰った。弁当は前の晩に作って朝発のバスで。片道五時間半、バスが年々苦痛になってくる。貧乏ゆすりをしたり、パンフを読んだりしながらやり過ごす。滋賀の多賀サービスエリアあたりではもう夏の気配。梅田は蒸し暑くらいだった。天亭で天丼を食べる儀式をおこなう。今日も、港さんの天ぷら揚げ運動がもの凄い。どれくらい凄いかというと、キングクリムゾンやコンスタンチン・ブランクーシ北村明子さんくらい凄い。世の芸能や表現に携わる人は一度みるべきだ、500円で美味い天丼が食えてさらに港さんの動きがみれるなんて、おれのライブに1000円とか神的なボッタクリに感じる。

実家に帰ると母が掃除機をかけていた。その後国際交流センターへ英語を習いに出かけた。じいさんとばあさんに会いにいってから、近鉄上本町店に向かった。駅前から放置自転車が排除されて、近所のゲーセンの駐輪場が満杯になってた、200台くらいは軽く置いてあったな。中を見ると、人はほとんどいなかった。近鉄は月に一回のクローズセールをやっていた、家族とか従業員むけのイベントでチケットがないと入れない。まぁ、チケットがなくても追い返されたりはしないけど。かつては年に2回しかこの企画はなかった、チケットがないと本当にいれてもらえなかったが、今では月に一回やっているらしい。入ってみると、僕の好きなデパートの賑わいがあって、大阪の人は平均音量がたかいのでちょっとしたお祭りさわぎ。特売のハンカチと基礎化粧品を買って、勢いでスクラブ入りの洗顔をかってしまったのでみなみの叱られそうだ。母と合流して、地下の食料品街に向かう、凄い人だった。ハンバーグの材料を買った。晩はじいさんとばあさん、就職を決めた弟も集まって、吉本新喜劇を見ながら晩飯。弟は尼崎に本社のある環境系の会社に決めたようだ。実家から通えるみたいで家族とってよかった。最近、殊更に家族の事を意識するようになってきた、早く恒久的なの仕事につかねばならない。晩に仕事から父が帰ってきた、母から米を控えるように言われていた。弟が天王寺区に飲みに出かけた。

翌朝は、8時頃に起きて信貴山にある堀池先祖代々の墓にお参りにでかけた。大阪の下町は程よく廃れていて落ち着く。実家の車は運転しやすい。霊園からは大阪平野が一望できた。梅田の方にビルが、手前には工場や民家が沢山。天王寺の方には日本一の高さになるというビルが準備中。通天閣は小さくてほとんど見えなかった。しばらく誰も来てなかったみたいで、苔が吹いてた。久々に手をあわせると、八尾のじいちゃんが笑いながら「そうけ、そうけ」という大和言葉を話すのが聞こえてきた。そのあと、母の同僚のやってる喫茶店でお茶をした。偶然、父の高校の同級生がいて話に花が咲いていた。父を職場に送り、帰りは母が運転してくれていたが、ちっと危なっかしい。帰ったら極力自分が運転しよう。いい区切りになった、しばらくはこれから起こる仕事に没頭しようと思う。